天才

って名前のツアーなのね、松山千春さんが今回っているの。
７月に狭心症で倒れた人とは思えないほど、迫力があり伸びやかな歌声でした。
３時間に及ぶコンサートの半分はトークだったと思うのですが、それがまた
おもしろいので退屈しませんでした。
前半は、ほとんどトークだったのではないかってくらいに長かったです。
千春さん、病気でなかなか歌えなくなった?なんて、ちょっと考えたほどに。

不安定狭心症のことをすごく詳しく話してくれました。
ものすごく赤裸々に・・・・
どんな状況で、どんな治療をしたのかを詳しく。
面白おかしく話してくれた後で、「生きろよ、何があっても生きなきゃだめだ」って
言ってくれたのが、心に強く突き刺さりました。
死と直面して、彼はいろいろなことを考えたのでしょうね。

コンサートの後半では、トークが説教っぽくなるのも、どうやら恒例のようです。
「女は自ら汚れることはない。男が汚して行く」
「女は気高く、気品を持って生きろ」
「男が男らしくあれば、女は女らしくなるものだ」
「自分を疑うな」
松山節は昨日も炸裂しておりました。

心臓にステントという血管を広げるものが５個だったか入っているそうです。
退院後のしおりに、いろいろな注意が書いてあったそうだけど
「性生活については医師と相談の上・・・」って、そこからまた笑いのトークが
はじまったのだけど、なんだか笑っていいのかなぁという内容で切なくなりました。
（ちょっとここではかけません・・・）

１００ｍダッシュなんてしたら、死にますから！みたいなこともお医者様から言われてるそう。
えぇ！！コンサートで熱唱もそうとう負担になるのではないかなと不安になりました。
千春さんが自分の最期のことを語りだして理想は歌いながら死ねたら本望だとおっしゃいました。

そしてアンコールで、それはそれはすごい声量で歌い上げたんです。
彼は、いつ死んでも悔いはない、そんな覚悟で一本一本のコンサートをやり遂げているのでは
ないかなと思いました。
千春さんの意思がひしひしと伝わってくるラスト一曲でした。

ステージ上から雪も降るしきる中、ステージ袖にはけていく千春さん。
本物ものの雪が舞って、バンドの演奏もまだ続いているのに、我先にと会場を出て行くファンの皆様。
せめて演奏が終わるまで席を立たないで・・・拍手を続けて・・・って思ったのは私だけ？
一緒に行った同僚も早く帰りたい派でした。
「だって千春もういないんだよ」ですって。

うーん、同僚とはやっぱりどこか波長があわないようですな。
話は合うんだけどね。

アンコール以外は座って見れるライブは、四十路半ばのおばさまにはありがたいですね。
でもまだまだオールスタンディングのライブも行き続けたいです。
最近体力がまた下がっているので、調子は下向きですが、体力つけてがんばるぞぉー