一気に書き上げるつもりが、やっぱりだらだらになってしまいました。
入院二日目 いよいよ、石を取る日でございます。
朝から水分もとらないようにと言われています。
開腹手術ではないので、浣腸などはなくただ食べてはいけないだけなので楽チンでした。
9時から点滴がはじまるので、その前にシャワーを浴びておいてと昨日の看護士さんに言われていたので、すませておきました。
9時になっても点滴にこないし、何にもすることないので暇でした。
しばらくして看護士さんが来て、「お体ふきますね~」って言うからびっくりして「え?シャワー浴びましたけど」と答えたら、向こうも目が点になっておりました。
ここの病院は看護士の担当が替わるたびに1日3回「今日xxまで担当の◎◎です」と挨拶に来てくれるのはいいけど、申し送りがきちんとできてないなぁと他の場面でも感じることがありました。
10時半過ぎに女医さんが来て点滴を入れてくれました。
左手に入れたかったけど、そっちは血管でなくて右手になった以外は順調でした。
ずっと前に入院したときは開腹手術の痛みより、点滴の苦しみの方が思い出されるほど苦労したので、今回すんなりいって本当によかった。
やっぱり痩せたのがよかったのかな。
半年間胆石と気づかず、胃が悪いと思って小食になり少し体重が落ちたことが、結果的に◎になったという皮肉なものです。
夕方4時半頃開始予定ってことでしたが、時間は予想がつかないといわれておりました。
なので付き添いの方には準備が始まってから自宅にお電話してきていただくことにしてもいいですよと言われたけど、旦那は休みを取って暇なので午後から来ますからいいですといっていたのです。
旦那は万が一早まったら困ると思って11時半頃病室にやってきて、お昼ご飯だといっておにぎりを食べ始めました。
「あーた、絶飲絶食の人の前でよく食べられるね~談話室行って食べてよ」という私の言葉に笑うだけで、そのまま食べ続けていました。
うちの旦那はよく「いい人だよね~、やさしいよね~」って言われるけど、本当にやさしいんでしょうか、こいつ!!って思いました。
予定が早まることは99%ないって教えて欲しかったのですが(外来検査の後にやるようですわ)、なかなかよばれないので、午後になってうとうと昼寝をしてしまいました。
すると、なにかの物音で目が覚めました。
なんと旦那がぽりぽりとお菓子をむさぼり食べてるではありませんか!
このやろう~ ~ だからー私は~何も食べられないんだってば! ば!ばかやろう~!!!
この人本当に私の旦那なのでしょうか、もっと気を遣え~~
んなことがありつつも、なかなか呼ばれず、看護士さんが呼びに来たのは夕方というかもうあたりが真っ暗になった午後6時のことでした。
歩いて検査室に行くのかと思ったらベッド毎運ばれてしまいました。
気分は重病人。
今回は「総胆管結石除去術」が目的です。
事前に同意書にサインしたものには「胃カメラ」のものと「ERCP(内視鏡的胆管膵管造影)およびEST(乳頭切開)による総胆管結石除去」とか書いてありましたが、提出しちゃったのでコピー取って置けばよかった。
今回胆石が見つかったわけですが、この「総胆管」に石があるということは、とても危険なことなのだと初めて知ったわけです。
肝臓で作られた胆汁は胆嚢によって圧縮され、胆管を流れて十二指腸へと運ばれるらしいんです。
その胆管に石が挟まっており、胆汁の流れが悪くなって痛みが起こっていた模様です。
ひどいひとは胆嚢炎、胆管炎などを起こすようですが、私はそこまでいっておりませんでした。
この胆管が十二指腸とつながっているところに乳頭なんたらというものがあり、そこを切開して広げて石を出したんですね。(多分そう・・・・)
先生からは胃カメラより、ちょっと太い管を喉から通して、その先についたメスで切るという説明がありました。
先生からの説明でだいたいのことはわかったけど、今は「インターネット」って便利なものがあるので、帰宅後早速調べてみます。
そこで、いらない情報まで得てしまうのですよね・・・とほほ・・・
情報ってすごく大切で知らないと損してしまうことのほうが多いって私は思っているけど、余計な情報ってのもネットにはいろいろあるのだなぁとつくづく感じてしまったよ。
江戸時代の数万倍の情報量なんですってね、今の世の中は。
で、その私が知りたくなかった情報ってのは、ERCPの危険度ですわよ。
私と同じ施術をした人が亡くなって訴訟が起こっているとか、重大な合併症が割りと多く(といっても1%以下なんだそうだけど医学的には多いんだって)起り得るということを知り、かなりかなりびびってしまいました。
もちろん、そういう合併症のことは先生も話してくれました(今はそうしなきゃいけないことになっているんだよね)
でも実際起こっていることを知るというのは、怖さ倍増ですよ。
楽天家の私でも、少々びびりまくる日々をすごしたから、気に病む人は眠れない日々をずっとすごすことになるのだろうと思います。
しかし、私は深く物事を考えられないタイプだから、そのまま過ごすことができました。
で、前置きが長くなりましたが、いよいよ石とお別れです。
ベッドごと連れて行かれたのは放射線科の検査室です。
胃カメラだけども、造影剤を使うのでそっちでやるのですね。
予想以上に人がいっぱいで、ちょっとびびる。
なんとなく先生と看護士さんくらいしかいないのかと思っていたけど、放射線科の技師さんもたくさんいたような。
メガネ外しているので、すべてがぼやけた状態でしか見えないのが辛いよね~記憶までもぼやけてしまう感じ。
検査台の上に自ら移動。
最初ベッドから移動させるのに困っていた皆さん。(そりゃそうよね、巨体をかかえるのは・・・・)
あ、自分で動けるじゃんね、こっちに移動してくださいって、ほっとした感じで言われました(^^ゞ
入院して初めて主治医とご対面。
「大変お待たせしました」(はい、本当に待ちました・・心で返事)
(あ、先生マスクずらして話している、初めて先生の素顔をみて、ちょっとイケメンだったのに衝撃を受ける)
(どこまでもイケメンチェキーラーなあたし、メガネなしのため、やっぱりぼやけていたので、イケメンは幻だったかも)
「喉に麻酔かけますね、口あけてください、2,3回スプレーしますよ」
「はい、ごっくんって飲んでくださいね」
「マウスピースしますよ、口あけてください。次に呼吸が苦しくならないように酸素を入れる管を鼻にさしますね」
「ちょっと眠くなりますよ」
え????? 麻酔????
実は私、麻酔のもとに施術するってのを知らなかったのだ。
胃カメラみたいのだから、きっと意識はあるのだろうなって思っていたので、この眠くなりますよの言葉に大衝撃を受けたのだけど、さすがに静脈麻酔は効き目は早かったです。
でも・・・簡単な麻酔だから、乳頭なんたらってのを切った頃に痛さで意識がもどりました。
といってもバリバリ覚醒というわけではなかったのですが、とにかく痛くて痛くて、動いてしまいました。
動いたら余計に変なとこを傷つけられるとは考える余裕もなく、ひたすら動いたのでもしかしたら、暴れたのかな???
怖くて先生に聞けないですが、今度の診察で聞いてみよう。
2,3人の人が「取れたんじゃない?」 って言ってるのが聞こえて お腹に超音波を当てているようで
「息すって、はいて・・・また吸って」を繰り返して、「ないない、取れたね、取れた」という声が聞こえてきて安心しました。
で、自分で起き上がってベッドに戻りましたが、私その時吐きそうってそぶりをしたみたいです。
(全然吐き気はなかったのだけど)
みんな吐くかもってびびって、私のまわりはビニールだらけになっておりましたが、それを汚すこともなく無事ご帰還です。
病室に戻った後は、割と目覚めもよく旦那とも会話できました。
痛みも熱もなかったし、気分も爽快。
戻ったら6時45分くらいで、あまり時間がかかってなかったんだなぁと知りました。
8時になったので、旦那にさっさと帰れと追い払ったくらいに元気でした。
一応合併症が懸念されるので、プチ安静は必要です。
トイレには行くなと・・・導尿されていないので、まさかオムツ?!と思いきや、簡易トイレというより、巨大チリトリみたいなものを置いていかれて、したくなったら、ここでしてください。
終わったら呼んでくださったら、後始末します・・・って超恥ずかしいし面倒なんですけどー(泣)
点滴のおかげで、水分とらなくて出るものはでる。。。。夜中に3回ほど看護士さん呼びました。
大きいほうしたくなかったのが救いでした。
夜中1時過ぎに背中が痛くなる。
そう、以前の悩まされた痛みと同じようなものが、じわじわと。
最初のうちは我慢していた。すぐに治まるかもと思ったので・・・しかしひかない。
我慢しないで看護士を呼べと書いてあるので、素直に従う。
痛み止めの点滴を流してもらったら、すぐに痛みはひいていった。
薬ってすごいね~
それからは、あのような強い痛みには襲われず、発熱もなし。
合併症の心配はひとまず安心!!
おしっこがつらかったけど、朝方まで眠りにつくことが出来ました。
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